2008年3月20日木曜日

世界選手権始まる。浅田2位SP

スウェーデンのイエーテボリで開幕した2008年フィギュア世界選手権。
女子のSPが行われ、日本勢は浅田真央選手が今季自己ベストの64.10で2位
中野友加里選手も今季自己ベストの61.10で3位と好位置につけた。
前大会女王の安藤美姫選手は、演技冒頭の3回転ー3回転を回避、
3回転ー2回転とするなど、59.21の8位と出遅れた。

注目の韓国、キム・ヨナ選手はやはり故障による調整遅れが響いたか
会心の演技には程遠く、59.85の5位止まりと精彩を欠いた。

トップはイタリアのカロリーナ・コストナー選手で64.28。
伸びやかな3回転ー3回転や、スピンなのでレベル点を稼ぎ、
微差ながら、浅田真央選手を抑えた。

表彰台を賭ける、フリー演技の結果如何では、日本勢の独占もあり得る展開に。

そのためには、浅田真央選手は、トリプル・アクセルの成功を含むノーミスの演技を、
中野友加里選手も、トリプル・アクセルの成功がカギになる。

安藤美姫選手も、SPの演目を直前に昨季の『シェラサード』に戻したために
滑りにスピードがなく、SPでの順位は低いものの、
フリーでは本人も自信を持っている『カルメン』での情熱的な演技で
力いっぱいの演技を披露することができれば、挽回も望める。

キム・ヨナ選手、カロリーナコストナー選手の現在の状態もあるが
決して日本3人娘の表彰台独占は夢ではない。

2008年2月29日金曜日

日本とメジャーの違い 球数制限

日本で今、先発、リリーフともに
球数制限を敷いているのは、広島東洋のブラウン監督くらいだろう。

日本にやってくるアメリカ人の監督たちは
中4日ローテ、球数制限、強行策(否バント)を就任当初は取ろうとするが、
いずれも日本式になっていく。

中6日ローテ、球数も制限して120球前後、バントもするようになる。

これは先に触れたとうり、
日本とアメリカのアマチュア時代の打者育成方法が根本的に違うためであり
打者の意識が大変革を起こさない限り
投手の起用方法をメジャー式にすると、自軍にとって不利になりやすい。

それでも、以前に比べればまだ攻撃的になってはきているとは思う。
一発長打のある1番打者、小技の効く選手よりも攻撃的な2番などわずかではあるが、
そういったチームも出てきている。

では、本当に球数制限は、採用不可なのだろうか?
中4日ローテは無理なのだろうか?

先の中4日ローテ編で、日本では難しいと記したが本音はできると思っている。
監督、投手コーチ、先発投手の意識改革ができればである。
どのような意識改革か?

まず監督、投手コーチの意識改革である。
いまだ、日本では先発、完投できる投手を最重要としている。
これは、もう過去の話である。
現に、高校野球ですら2人投手制を謳い、継投戦術をとっている。
大学、社会人もしかりである。完投できる投手など、もうほとんどいないのだ。

現に北海道日本ハムのエース、ダルビッシュ投手や
広島東洋にいた黒田投手でも完投数は年間1ケタだ。
30試合前後の登板数があってもである。

また、選手側の意識改革でいえば、
先発投手のみの特権がある球団が多いことだ。
登板日翌日のいわゆる『上がり』である。
登板日の翌日は、ベンチにも入らず休養ということだ。
中6日、1週間に一度の登板なのにである。

それに比べて、ブルペンスタッフは毎日常勤だ。ほぼ全試合ベンチに控えている。
それなのに、中6日、1週間に1度の登板で
3、4回前後、ひどければそこまでも持たずに降板する先発ローテの投手はいったい何なのだ。

ブルペンスタッフはそんな時にしわ寄せが行く。
だから、年間20試合もメジャーより少ないのに
80試合登板とか、90試合登板などの常識外れの起用方法になる。

これで、故障するななどと言えるのか?
選手生命、投手生命のことは考えないのか?
自分が監督の時期だけで、使いきってしまっていいのか?

その割りに、年俸などの待遇でもリリーフ陣は評価が低い。
とくに、セットアップ、中押さえのポジションは特にだ。

先発投手は10勝を上げれば、もう高評価だ。
しかし30試合前後の年間登板数の1/3ではないか。
毎日のように登板して、1イニングやアウト1つ、2つを取っている
リリーフ陣の割合と比べてどうなのか?
リリーフ陣は1、2回続けて打たれようものなら大騒ぎをされる。
首脳陣、マスコミ、ファンにもだ。

中6日なら120球、中4日なら100球は投げさせるべきなのだ。
その試合を作れずに、壊したとしてもだ。
それが先発投手としての最低義務の責任だろう。

少年時代には40球程度、中学で60球、高校、大学で80球という
アメリカの投手の球数制限がいいとは言わない。
しかし、球数制限は投手のためにあったほうがいい。

選手は球界の共通の財産である。特に投手は。
それを長くプレーさせるのも監督、コーチ陣の役目ではないか。

『自分のときはな。。。』などと、のたまわるコーチはいらない。
トレーニング、コンディショニング、
クールダウンなどボディケアの技術指導は日進月歩しているのだ。

パ・リーグなどDH制なのだから、球数制限は、すぐにでもできるはずだ。
もちろんセ・リーグもダブル・スイッチなど
監督、コーチ陣が頭を使えば、球数制限はできるはずだ。

2008年2月28日木曜日

日本とメジャーの違い 打撃論と精神論

日本野球の1、2軍との格差が大きくならなければ
負け試合、敗戦処理用の投手と勝ち試合用の投手と分けなければ
日本野球の待球することを美徳とする意識が変わらなければ
日本に完全中4日ローテーションは採用できない。

また、ブルペンスタッフの登板過多が起きやすく優秀なリリーバーほど、
酷使されて選手生命が短命になりやすい。

この点は球数制限とも密接にかかわっているし、
アマチュア時代の打撃練習の方法にもつながっている。

特にこれは、日本とアメリカの人間的な根本的違いになるのだが、
アメリカは、他の人との違いを前面に出し、自己表現、個性を尊重する。
対して、日本は全体の和を尊重し、自己犠牲を美徳とする。

野球では、中学、高校時代にアメリカでは、
いわゆるロングティーと呼ばれる練習方法がよく用いられる。
これは、ホームベース上にゴルフのティーアップのようにボールを置き、
これをフルスイングして、パワーを求めるものだ。
もちろん、的確にボールを捉えることは言うまでもない。

対して、日本ではトス・バッティングやショート・ティーをまず、重要視する。
トスでは、キチンと投げ手にワンバウンドで帰すことが
ショートティーでは、キチンと真正面に打ち帰すことを基本として求められる。

これが、日本とアメリカの打撃スタイルの根本的な違いだ。
的確に球を捉えるのは同じだが、
フル・スイングで遠くへ飛ばすことを求めるアメリカ風。
狙ったところに打ち返すべく当てに行く日本風。

何でも、型にはめたがる日本とそうでなく、個性を尊重するアメリカ。

どちらが正しいかは、誰にも決められまい。
しかし、アマチュア野球経験者からすると、
特に、個性よりも、画一的、自己犠牲を強いる高校野球は楽しんで練習、試合をした覚えはない。

楽しむ事を優先して、個性をトコトン伸ばすやり方にあこがれる。
長所よりも、欠点を矯正しようとあれこれ意見し、フォームをいじりたがる日本野球よりも。

『楽しんで勝とうぜ!』と『練習どうりやれば勝てる!』では心のゆとりが違うというものだ。
特に心と身体が成人になりきっていない高校野球は。
高校野球で終盤に同点で延長戦にもつれ込む試合や逆転サヨナラなどのケース、
力は五分なのに、ひとつのプレーがキッカケで
大量失点、大量得点になるケースなどはその典型である。

精神的に子供なのである。身体は大きくても。
だから、ひとつのキッカケで大きく動揺もするし
大きくイケイケの空気になってしまうのだ。

これは『練習どうりにできなかった』と思うところから始まる。
『楽しんで、勝とうぜ!』だと結果は全く違うと思うのだ。

小さい頃から、このような環境に置かれれば
規格外のスーパースターなど、出てくる訳がない。
また、才能に溢れる素材でプロ入りしながらわずか数年で萎んでしまい、
引退する選手もほとんどが精神的な部分に起因すると思う。

初球からでも、打てる球なら打つ!。フルスイング!。
チマチマ当てに行ってのファウルなど見たくない。

それが、魅せるということではないのか?

凡人では投げれない球の速さ、バットスイングの早さ。
とてもまねのできない守りや強肩、俊足。それこそ、お金を払って見るプレーではないか。
プロとアマチュアの違いはそこにある。日本とメジャーの違いもそこにある。

2008年2月27日水曜日

日本とメジャーの違い 中4日ローテ

日本とメジャーとの違いは投手起用に異なる点が多い。
中4日登板と球数制限である。

メジャーは自軍投手と相手チームとの相性は全く無視して
完全中4日のローテーションを守る。

日本は対照的に自軍投手と相手チームとの相性を考慮し
ローテーションの飛ばし、変更は多々ある。
そして、6連戦の後に1日休み(移動日)のため
中6日で先発ローテーションを組むのが主流である。

メジャーでは、20連戦など日常茶飯事で
ナイトゲームの翌日がデーゲーム、ダブルヘッダーもシーズン終盤にはある。
休みが少ないために完全中4日のローテーションが成り立っているとも言える。

では、中4日のローテーションは日本に取り入れられるのか?
これは日本の投手、監督始め首脳陣、
ひいては日本野球自体の考えが変わらないと難しいと思う。

一番大きいのは、日本の野球は待球型の選手が多い。
これは、アマチュア時代の指導に起因するもので
初球から簡単に凡打すると、指導者に怒られる。結果は問わずである。

『簡単に打ちにいくな。』『球スジを良く見ろ。』

野球経験者なら、何度となく聞いた言葉であろう。

それに対して、アメリカは逆で

『ストライクなら初球から打て』『自分のツボなら振れ』

と教えられる。
結果、日本の投手の方が1イニングに投げる球数はあたりまえのごとく多くなり、疲弊する。

また湿度の関係で、登板後の疲労度の回復がアメリカと日本では違うと聞く。
さらに、投手起用方法の確立が、日本はできていない。
日本でも、先発、中抑え、抑えとここずいぶん、
分業化が進んではいるがメジャーほどではない。

メジャーでは、まずクローザーを決める。
そして、先発ローテーション5人、スターターを決める。
そして、セットアップと呼ばれる勝ち試合や同点時の中抑え。
モップアップ、ミドルセットアップと呼ばれる負け試合、敗戦処理の要員が見事に分けられる。

メジャーとマイナーの差は知ってのとうり扱いが天と地ほどに違う。
この生存競争の差が、敗戦処理でもなんでもメジャーに残っておき、
結果を残して重要なポジションを任されるように考えている。
メジャーとマイナーの差が選手を腐らせずにモチベーションを上げているのだ。

その点、日本野球は甘い。
給料こそ安くとも選手寮、設備など、待遇は確保されている。
日本野球の1、2軍との格差が大きくならなければ
負け試合、敗戦処理用の投手がブルペンにいなければ
日本野球の待球することを美徳とする意識が変わらなければ
日本に完全中4日ローテーションは採用できない。

また、ブルペンスタッフの登板過多が起きやすく
優秀なリリーバーほど、酷使されて選手生命が短命になりやすい。

この点は球数制限とも密接にかかわっているし、
アマチュア時代の打撃練習の方法にもつながっている。

2008年2月26日火曜日

日本とメジャーの違い バント

日本野球を語る上で欠かせないことがある。バントである。
ここでいうバントとはセーフティを含まずに犠打としての送りバントである。

日本とメジャーとを語るとき。
日本とメジャーの戦術面を比較する時。
野球とベースボールの差を語るとき。

必ず引き合いに出されるのは攻撃面ではバント。
投手面では中4日の完全固定のローテーションと球数制限の2つである。

では、攻撃時のバントは戦術的な面で考えた場合有効なのか?
そうではないのか?積極的なのか?消極的なのか?

ワシの個人的見解でいえば、バントは消極的な戦法に見える。
ヒットエンドランとかランエンドヒットのほうが野球は面白いし、
外野手の強肩ぶりなど見せ場も増える。

よく投手は立ち上がりが一番不安だと言われる。
初回は手探りでゲームに入ると大体の投手が言う。
初回にノーアウトでランナー1塁の場面。初回の先頭打者を塁に出して、
まだ落ち着かない心境の投手に対してどのような戦術に出るのか、
意見の分かれるところであろう。

アウト1個を与えて、走者を2塁に進める。
このアウト1個で投手がとりあえず一息落ち着くのか。
初回早々に得点圏に走者を置き、浮き足立つのか?
どちらが正しいかは決められないがひとついえることがあるのは、
バントを選択して、ノーアウトでランナー2塁においても
1点しか取れない確立が大きいということである。

あくまで記録統計上だが、イニングに限らずに
ノーアウト1塁でバントを選択してワンアウト2塁にした場合の
得点確立は40%をわずかに上回る程度だということだ。

この数字は日本もメジャーもほぼ同じである。

この記録統計上の数字を覆したのが昨年の北海道日本ハム。
なんとノーアウト1塁から、
ワンアウト2塁にバントで送った場合の得点率は60%を超えている。

得点力の不足分を投手陣の力で補った昨年の北海道日本ハム。
少ないチャンスに1点をなんとかして取りあとはひたすら守りきるという戦い方だった。

このような例外はあるが、
バントで走者を進めても60%近くは得点できていないのだから
これは消極的な間違った戦術といえはいないだろうか?
野球を小さくしている気がしてならない。
少なくともプロが初回から取る戦術ではないと思う。

ただ、強力な投手陣を持ちながらも
打線の得点能力が著しく低いチーム編成の場合はこの限りではない。
昨年の北海道日本ハム、中日ドラゴンズなどだ。
この2チームはロースコアでの試合に持ち込めないと勝負にならないために、
初回からバントを多用していた。どちらも儀打数はリーグ1位だ。

日本にしても、メジャーにしても1軍で試合にでるのは、
ほとんどがアマチュア時代にエースや中軸を打っていた選手が多い。
めったにバントなど試合でした事のない選手が
プロでアマチュア投手の比ではない球威、制球の投手と相対して
そうそうバントは出来る者ではない。
事実、大多数の選手は見ているからにバントはヘタクソだ。
であるならば、戦術的にバントよりもエンドランの方を多様するべきではないか。
試合終盤や延長戦でのバントはありだが。

投手陣に絶対の自信を持ち、
ロースコアでの接戦を望むチームでなければ
バントという戦術は消極的で極めて効果が低いように思う。

2008年2月20日水曜日

トリノ王者 プルシェンコ9月復帰へ

2006年のトリノ冬季五輪での金メダル獲得以降、
競技生活から離れていたロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手が
今年の9月からトレーニングを開始、
2010年のバンクーバー冬季五輪出場を目指して
2008年~2009年シーズンから競技生活に戻ることになった。

02年のソルトレイク冬季五輪では、
同じロシアのライバル、アレクセイ・ヤグディンにわずか及ばず
銀メダルだったが、4年後のトリノ冬季五輪では
SP、フリー共に他を寄せ付けない完璧な演技で
悲願の五輪金メダルを獲得した。

その重厚感のあるスケート技術と4回転ジャンプ
軽やかなステップ、優雅なスピンと彼の演技はまだ記憶に新しい。

プルシェンコ選手は、
優秀な選手はいるものの、一定のレベルからぬけだせず
自分の後継者と呼べる存在が育っていない
現在のロシア男子のフィギュアを憂いており、
『ロシアには金メダルが必要だ。私をロシアが必要としている。』
とコメントしているそうだ。

確かに、トリノ五輪の2006年シーズン以降、
男子フィギュアは、スイスのステファン・ランビエール選手
アメリカのエバン・ライザチェック選手と日本の高橋大輔選手で
主要な世界大会は上位を占めており
ロシア選手の目立った選手は不在だった。

そのもどかしさに加えて、現行の基礎点、演技項目の
加点、減点システムになってから、自己が持っていた
世界最高得点を先の4大陸選手権で
日本の高橋大輔選手に更新されたのも一因かもしれない。

果たして2年のブランクを取り戻せるのか?
あの豊かな表現力と正確無比なジャンプは甦るのか?
2010年、バンクーバー冬季五輪で金メダルを狙う
高橋大輔選手に、立ちはだかる強大な存在になることは間違いない。

2008年2月18日月曜日

浅田真央 4大陸選手権初優勝

男子に続く、優勝。ダブルでの金メダルとなった。
女子の浅田真央選手の4大陸選手権での優勝である。

2007~2008シーズンで初のSP、フリー演技ともにの
完全優勝であった。

来月の世界選手権に向けて、いい自信になったはずである。
特にフリー演技での、トリプル・アクセルは
今シーズン一番の高さのある跳びとしっかりとした着氷だった。
ジャンプだけでなく、スピン、スパイラル、ステップともに
年々進歩を見せていて、総合での190点台後半は当たり前になってきた。

ぜひ、世界選手権で女子フィギュアの世界大会初の200点台の演技をみせてほしい。

そのために、今回気になったのが、SP、フリー演技両方で
3回転ー3回転のコンビネーションジャンプを回転不足とジャッジされたこと。
ほんの何分の一なのだろうが、この点は大事にして欲しい。
3回転ー2回転とジャッジされれば当然基礎点は低く抑えられるし
GOE(プラス点)も、もらえないからだ。

世界選手権にはキム・ヨナ選手も出てくるであろう。
今季に限っていえば、キム・ヨナ選手にはスキがない。
安定感のある演技になっている。
3回転ー3回転やダブル・アクセルからの3回転コンビネーションなど
難易度の高い要素でも乱れがない。

段々と調子を取り戻しつつある浅田選手とはいえ大きな脅威である。

3位に入った安藤美姫選手も一時の不調を乗り越えたようだ。
今回宣言していたとうりに4回転サルコウに2年半ぶりに
トライしたが、フリー演技冒頭での3回転ー3回転が乱れたことで
4回転サルコウは2回転でパンクしてしまった。

やはり、4回転をいれるという緊張感からなのかと思ってしまう。
これからの練習と負傷している肩、大腿部次第なのだろうが
世界選手権でも4回転サルコウにトライするかどうか
彼女自身とニコライ・コーチの判断が注目だ。
4回転を回避すると、浅田選手やキム・ヨナ選手との差は微妙なものになってくる。

2位に入ったカナダのジョアニー・ロシェット選手も調子を上げている。
ノーミスの演技なら、これまた表彰台候補だ。

今大会は10位と振るわなかった村主章枝選手だが
彼女自身がコメントしたとうり
『今季は一度全てをバラして積み上げている作業の最中』
との言葉を信じたい。

今季はジャンプでの苦労が見て取れた。
3回転ー3回転のコンビネーションを持つか、
5種類の3回転ジャンプを全てマスターするか、
2010年のバンクーバー五輪の代表決定時までに
村主選手らしい輝きを取り戻して欲しい。

今大会同様に、男女揃っての金メダルなるか?
世界選手権は大注目だ。

2008年2月17日日曜日

高橋大輔 世界の頂点へ

完璧な勝利だった。圧巻の演技であった。
一人だけ別次元の世界にいるようだった。

先日の4大陸選手権での高橋大輔選手のフリー演技である。
2位のバトル選手に30p以上の差をつけての優勝だった。
来月の世界選手権に向けて、大きな糧になったに違いない。

演技冒頭での4回転トゥループ。
そして、4回転トゥループに2回転トゥループのコンビネーション。
中盤での丁寧なスピンとサーキュラーステップ。

そして終盤。日本選手権では終盤にスタミナ切れを起こして
それが課題となったが、今回は乱れなく
後半の5連続3回転のジャンプを全て決めて見せて
ストレートラインステップへの盛り上がりに持っていった。

日本男子に、これだけ安定感のあるフィギュアスケーターの
いることをみせつけられて本当に感激した。

高橋選手、本人もいまのところ過信さえしなければ
ケガさえなければ世界選手権もいけると思っているに違いない。
またそれだけの自信に溢れた演技であった。

SP、フリー共に何の迷いも感じさせずに
風格さえ漂わせている最近の高橋大輔選手。

本当に世界選手権での日本男子フィギュア初の金メダルは射程圏内に入った。

2008年2月15日金曜日

今季世界最高得点!高橋大輔SP

現在、韓国の高陽で開催されている
フィギュアスケート4大陸選手権で
日本の誇る高橋大輔選手がSPで今季世界最高得点となる
88.57pをたたき出し、首位に立った。

2位にはエバン・ライザチェック選手(USA)84.06p
3位にはジェフリー・バトル選手(CAN)83.85pが入り
フリー演技に望むことになった。

この大会でもSPで4回転ジャンプを跳んだライザチェック選手を抑えて
高橋選手がトップに立ったことは大きい。

今季の驚くべき新境地への挑戦、
フィギュア界にヒップホップを取り入れるという試みと
そのプログラム、演技内容が完全なる評価を得たことが証明されたからだ。

今季初のお披露目となった、2007年秋のグランプリシリーズ第1戦
スケートアメリカでは、あまりの新境地の演技に
審判団が戸惑い、あまりに低い得点に抑えられた。

しかし、その後ヒップホップというリズムの中でのジャンプ
スピン、ステップなどが再評価されて、
それ以後は、高得点をたたき出している。
それに加えて、このプログラムを滑り込むことによる
演技の熟練、自信が好循環となり
大会ごとに高得点を得ることにつながっている。

フリー演技では、おそらくライザチェック選手との一騎打ちになろう。

グランプリ・ファイナルの時は
ステファン・ランビエール(SUI)選手を含む3つ巴の争いだった。
SPで1位発進の高橋選手をSP2位のランビエール選手がフリー演技で
僅かの差での逆転勝ちを収めた大会であった。
そのとき、ライザチェック選手は3位。

その差は、4回転ジャンプの力強さとスピンでのレベル評価。
4回転の着氷時の乱れによる差と
スピンでのランビエール選手の完成度、レベルの差が
高橋、ライザチェックの2人を上回ったのだ。

もともと、ランビエール選手のスピンには、以前から定評が高い。
その姿勢、ポジションの保持、回転速度など
現在世界最高レベルである。

しかし、高橋選手にも世界一と称されるステップワーク、エッジワークがある。
細かく、正しく刻むそのステップは見事の一言に尽きる。

あとはスタミナの問題だろう。
高橋選手のステップもスケートの流れや速度に乗ってこそ
美しく、高い評価が得られる。

フリーでの4回転ジャンプの後の流れを切らさないことだ。
まして、4回転ジャンプを2回プログラムに入れると公言しているから
その後のスタミナとステップ時のスピードに大きく影響するだろう。

4回転を2回とも高橋選手が転倒せずに跳べるのか?
ストレートラインステップ時に流れに乗っていけるか?

この2点にフリー演技の注目は集まる。
今回の4大陸選手権で金メダルを取れれば
来月の世界選手権でも金メダルを取りそうな予感がする。

世界の頂点まであともう一息。
高橋大輔選手の今季は世界に名を残すかも知れない。

2008年2月13日水曜日

新指標!第2の打率と防御率 3

第2の打率と第2の防御率という新たな指標を採用して、
能力のある選手のに市場価値の低い選手を獲得して
少ない投資で大きな効果を得てきた近年のボストン・レッドソックス。

その一方で、生まれた年俸総額の余裕の部分をスーパースターの獲得に生かした。
06年のジョシュ・ベケット投手。
07年の松坂大輔投手の獲得である。

しかし、いまさらながら松坂投手の獲得には
ポスティング入札金額に加えて年俸総額で1億ドルの資金を使った。
この資金はどこから出てくるのか?
そもそも球団経営の不振から現在のジョン・ヘンリー氏に売却されたのではないか?

ところが、現在のレッドソックスの収益は
ヘンリー氏が買った時の2倍の球団収益になっているという。
なぜ、そんな短期間に収益増の改善ができたのか?

それは、ヘンリー氏のオーナー就任と
同時に招聘されたチーム編成担当のセオ・エプスタインGMと
チームの営業面を担当するラリー・ルキーノ球団社長とのコンビネーションが全てである。
いままでも、いくつかの球団経営を立て直してきた実績のある
ルキーノ社長がまず手をつけたのはファンサービス部のスタッフ拡充であった。

世界の国々から来る、Eメール、手紙、
問い合わせ全てに迅速な変事を出すことにさせたのだ。

Eメールや手紙には『レッドソックスを応援してくれてありがとう』などの返信や
ガイドブックが欲しいとの問い合わせには
すぐさま送るなどの一番地味なところから手をつけたのだ。

次に手をつけたのは球場収入の部分だ。
ボストンのファンはNYよりも熱いといわれる。
しかし、本拠地のフェンウエイ・パークはメジャーでも最古に近い球場で、
収容人数は、3万5千人ちょっととかなり少ない。

そこでルキーノ社長が目をつけたのが球場の象徴でもあるグリーンモンスター。
左翼に高くそびえる、グリーンモンスターに観客席を作ろうと考えたのだ。
これには当初、かなりの反対意見が合ったと聞く。

しかし、結果は大成功。
高くそびえる、球場の象徴でもあるグリーンモンスターは
絶好のホームランのキャッチゾーンだ。
約250席作ったこの席にプレミア価格をつけたのだ。
いまでは常に完売。この席から売れていくという状況だ。

次に行ったのが、ファンサービス。
アメリカはプロ・スポーツ選手に対する憧れ、尊敬の念は日本の比ではない。
大人も、子供もだ。
ここにルキーノ社長は目をつけた。

レッドソックスの打撃練習時にグラウンドの一部分に
子供連れのファンが入れるというサービスを打ち出した。
その際に連携を取ったのが、エプスタインGM。
選手のほうから、積極的にこの親子連れのファンに声をかける、
サインをする、ボールをあげる。グッズをあげるなどを徹底させた。

自らが子供の頃を思い出せば分かるだろう。
地元のチームの憧れの選手が本当の目の前にいる。
サインやボールをもらえるのだ。

親子連れのファンの喜びようは尋常ではないと聞く。
子供より親の方が感激することもあるようだ。こ
のプレミア・チケットは2人で2万円、3人で3万円と聞くが
それでも跳ぶように売れるのだそうだ。

こうして、少ない観客席にプレミアをつけて収入増を図る。
チームは効果的に補強をして強くなる。
ファンは喜び、熱くなり球場へ足を運ぶ。
見事なまでの好循環でレッドソックスの収益は改善した。

さらには、日本のツアー会社や航空会社に
ボストンへの直行便の定期就航を働きかけてもいるという。
当然、日本人ツアーを見込んでだ。

さらにはいち早く中国へも出向き、選手発掘やファン獲得に動いているという。

このような営業面での努力で収益増があれば
固定観念にとらわれない選手の能力の見極めで
更なる補強を資金面でも余裕を持ってできる。

ヘンリー・オーナーを軸としてエプスタインGM、ルキーノ社長の
3人の手腕でレッドソックスはよみがえり、常勝球団に君臨しようとしている。

2008年2月12日火曜日

新指標!第2の打率と防御率 2

第2の打率=(塁打数ー安打)+四死球+盗塁

という今までにない指標を取り入れて
野手の獲得、補強に生かして成功したレッドソックス。

投手にも新たな指標を見つけ出した。

それが第2の防御率である。投手の防御率というものは

(自責点/投球回)×9

で算出される。

1試合あたり、何点で抑えられるか。
この数字が投手の能力を比較する指標とされてきた。
が、レッドソックスは、この数字はバックの守備陣の守備力に左右される。
いわゆる、記録に残らないエラー、見えないエラーに左右されると
過去のデータから統計的に導き出した。

そこで注目したのが、三振数と四死球の数。
三振の取れるキメ球を持ち、コントロールを兼ね備えた者。
これが、投手の能力を客観的に示す指数だと考えるに至ったのだ。
そして、考え出した新たな指標が

第2の防御率=三振/四死球

である。

この指標を採用した成功例の最たるものが岡島投手の獲得、成功である。
レッドソックスが岡島投手に着目したのは04年。
当時、巨人軍に在籍していた岡島投手は三振は取れるものの、
コントロールに難があるとして日本では高い評価ではなかった。
事実、防御率は4点台後半。

しかし、第2の防御率でみると3点台。
MLB投手平均の2.0をこの時期で上回っていたのだ。
この第2の防御率は数字が高いほどいいとされる。

そして、06年に北海道日本ハムに移籍した岡島投手は、
コントロールの改善に成功してセットアップとして優勝に大きく貢献、
このシーズンの第2の防御率は4.50まで上がっていた。

その年のオフに岡島投手がFA宣言すると
いち早くレッドソックスが、獲得に乗り出した。
提示額は2年契約で約3億円。
岡島投手にとっては、大幅なアップ提示でも
MLBのセットアップマンの平均よりも半分なのだ。

結果は大成功。
07年のワールドチャンピオンに大きく貢献してファンが選ぶ、
MLB最優秀セットアッパーにも選出された。

低い投資で高い結果を得たレッドソックス。
そして、大塚、斉藤隆、岡島の3投手による日本人リリーバーの成功が
今年の日本人リリーバーのMLB大量獲得に影響しているのは間違いない。

そして、小林雅、薮田、福盛の3投手ともに
日本時代に比べれば大幅アップでもMLBからみれば、低い投資額なのだ。

黒田投手、福留選手も年10億単位の年俸でも
日本時代と同じ成績を残すことが出来れば
そのレベルの選手よりも、若干低い年俸なのだ。

では何故、これほどの年俸を出せるのか?MLB球団の収益はどうなのか?

明日はこの点について触れる。

2008年2月11日月曜日

新指標。第2の打率と防御率 1

先日、面白い特集をやっていた。
何故、今MLBが日本などの東アジアに注目してスカウトを派遣し、
マーケットを意識しているかを解説していた。

その中で、面白い指標を紹介していた。
それが、第2の打率と第2の防御率である。

今日はそのうちの第2の打率について触れてみたい。

打率というのは、安打数/打数である。
そして、出塁率というものがあるがそれは、安打数+四死球/打席数である。

さらに、MLBの野手の評価項目として重要視され有名なものは5ツールスである。

アベレージ、パワー、スピード、フィールディング、スローイングこの5つのことである。
いいかえれば、打率、長打力、走力、守備力、強肩となる。
この5つ、全て兼ね備えていれば超Aランク。
あとはこのうちいくつその選手が持っているかでその選手の評価をするわけだ。

しかし、現状はそんな選手は数えるほどしかいない訳で
どの部分に優れた選手が自チームにフィットするか
長期的に、戦略的に見ていくのが球団GM、フロントの仕事になる。

打率よりも出塁率を重視し、
パワーよりもフィールディング、スローイングを重視して
限られたチームの編成予算で強いチームを作っているのが
オークランド・アスレチックスでありそのGM、ビリー・ビーンはつとに有名である。

毎年のように主力選手が流出するが、
生え抜きやトレードで獲得した若手を短期間に育成して戦力とし、
それを繰り返して強豪チーム、人気チームのひとつになっている。

さかのぼる事、6年前。
ボストン・レッドソックスが新オーナーに買収された。
現在のヘンリー・オーナーである。

そのときに、フロントは総入れ替えとなり、
球団の編成担当になったのが、現GMのエプスタイン氏。

そのときに、チーム再編の鍵になったのが第2の打率である。

これは、塁打数から安打を引き、これに、四死球と盗塁を足して、打数で割ったものである。

(塁打数-安打)+四死球+盗塁/打数。

これが、最も打者の能力を表す指数として採用したのだ。

過去の膨大なデータからいろいろな算出方法を試みこの指標を生み出したのである。

平均的な選手だと、この第2の打率と通常の打率との差はあまりない。
が、中には打率より、第2の打率のほうが大きく上回る選手がいるのである。

これをベースに獲得されたのがオルティーズ選手だった。
それまでに在籍していたツインズでは
打率の低さからそれほどの評価ではなかった。
しかし、第2の打率から、その能力を評価したレッドソックスが獲得に動き、
さらにオルティーズ選手の才能が開花して
ラミレス選手とのメジャー屈指の3,4番コンビが出来たのである。

さらに、3塁手のローウェル選手の獲得など
この指標をもとに現在の野手陣は構成されている。

たくさん出塁して、たくさんの得点能力を持つ。
市場の価値の中で低くとも、能力のある選手を獲得する。

この指標を採用してからのレッドソックスの躍進は見てのとうりである。
破壊力のヤンキースよりも、ソツのないレッドソックスが
この6年で2度のワールドチャンピオンに輝いていることが
この指標の正しさと価値観を証明している。

明日は、投手の第2の防御率について触れる。

2008年2月7日木曜日

キム・ヨナ棄権!

今月の13日から、韓国、高陽で開催される
4大陸選手権に、韓国のキム・ヨナ選手が出場しないことがわかった。

持病となりつつある腰痛による棄権だという。
状態はかなり悪く、まったく練習も出来ていないとのことだ。

『韓国民の妹』 『韓国の至宝』とも言われるキム・ヨナ選手。
自国開催の4大陸選手権は、出たかっただろうと思う。
また、韓国のフィギュア・ファンもそう思っているに違いない。

しかし、3月には世界選手権が待っている。
こちらになんとか間に合わせるための棄権とみるのが相当だろう。

昨年もこの時期に腰痛を起こして、練習ができずに
世界選手権で、SP演技はなんとかこなして、トップにたったが、
翌日のフリー演技では、練習不足からのスタミナ切れで
後半にミスを連発して、無念の3位となっている。

この昨年の世界選手権でワン・ツーを取ったのは
ご存知のとうり、安藤美姫、浅田真央の両日本人選手だ。

今季はいままで両人ともに、同じ競技会で、SP、フリー演技ともに
必ずしも納得のいく演技はできていない。
SPかフリーのどちらかでミスを起こしている。

いまは、その修正の最中であろうし
年も変わって心気一転の意気込みの部分もあろう。

キム・ヨナ選手にもできれば、万全の状態で出てきてもらい
ハイ・レベルでの世界選手権の演技、対決を見たいと思う。

今月の4大陸選手権、日本からは安藤、浅田、村主の3選手が出場する。
そのときの演技にも、もちらん注目だ。

2008年2月4日月曜日

ベテラン 村主章枝にエール

今月2月に、フィギュアスケートの4大陸選手権がある。

日本からは、浅田真央、安藤美姫、村主章枝の3選手が出場する。

村主選手は、昨年の日本選手権で4位となり
3月の世界選手権の代表にはなれなかった。
この4大陸選手権が2007~2008シーズンの締め括りの大会になる。

ここまで、女子のフィギュア界を
荒川静香選手(現プロ)と共に牽引してきた村主選手。
いまや日本では現役最年長の27歳になった。

トリノオリンピックで金メダルに輝いた荒川選手が脚光を浴び
若手の浅田、安藤の2選手に注目が集まる中
黙々と自分の演技にこだわりを持って競技生活を送る
村主選手にはまだ、このままで終わって欲しくない。

いまの、ジャッジシステムでは3回転ー3回転を跳ばない
村主選手には不利な面がある。
また、彼女得意の高速アップライトスピンも
その速さは加点の対象にならない。

そして、ループジャンプを苦手としていて
ここ数年は公式戦で跳んでいない。
やはり、まんべんなく、5種類の3回転を跳んで、
アクセルジャンプをこなさないと今のシステムでは技術点が稼げない。

しかし、難易度の高いルッツ、フリップのジャンプはこなせるし
3回転フリップからの2回転アクセルのジャンプシークエンスを持っている。

そして
『氷上の女優』 『情熱の演技』 『土壇場の村主』といわれる所以の
演技、表現力の村主ワールドがあれば、
まだまだ、世界と互角以上に戦えると思っているのだ。

グランプリファイナル優勝や、世界選手権銀メダルの実績を持つ
村主選手の演技はまだまだ見ていたい。
世界と戦っている姿を見たいのだ。

記憶に残る村主選手のスケートには、演技プログラムには
彼女でしか出せない魅力がある。

2010年のバンクーバーに向けて
今回の4大陸選手権で、浅田、安藤の若手2選手の向こうを張って
村主選手ならではの演技を見せて欲しい。
そして、願わくば表彰台に上がって欲しい。

2008年2月2日土曜日

驚愕の全米チャンピオン 女子フィギュア

3月の世界選手権の出場権をかけての
フィギュアスケートの全米選手権で
女子フィギュアでがなんとMirai NAGASUが優勝してしまった。
いや、してしまったは失礼か。

しかし、驚愕の結果である。
両親共に日本人ではある、Mirai NAGASUだが
アメリカ生まれのため、アメリカ、日本と国籍は両方持っている。
いわば、日本からの出場も可能なのだが、
本拠地がアメリカでは致し方ない。

しかし、まだまだ、全米チャンピオンは先だと思っていたし
できることなら、日本からの出場を考えて欲しかったが
もう無理となってしまった。
もう、アメリカスケート界が手離さないことは確実だからだ。

しかし、いきなり、キャロライン・ザン、キミー・マイズナーを抑えての
チャンピオンには重ねて言うが驚きだ。
ぜひ、そのときの演技を見てみたいものだ。

これで、浅田真央、安藤美姫、キム・ヨナの3強と見られていた
世界選手権は、Mirai NAGASUも加えての4強になるやも知れぬ。
日本人同士が、違う国を背負って勝負するのは
なにか、忍びないものもあるが。。。。

以前、クリスティーナ・ヤマグチという選手がいたが
名前のとうり、ハーフだった。
生粋の日本人でアメリカからの出場選手は初めてではなかろうか?

とにかく、3月の世界選手権にまた注目の選手が加わったことになる。
メダルの行方やいかに。。。?

2008年1月30日水曜日

提案!!1番ショート 野中

横浜ベイスターズには、和製長距離砲が育ちつつある。

いうまでもなく、村田選手、吉村選手の東福岡高コンビだ。

控えでも、小池などは、年間20本塁打の年もある。
あくまでレギュラー確保が前提になるが。。。

あと、足りないのはなにか?

俊足の1番打者が欲しい!!
中日の荒木選手、阪神の赤星選手を見ているとほんとにうらやましいかぎりだ。

初回に、ヒットか四球で出塁。すかさず盗塁。
2番打者が、犠打か進塁打で、一死三塁のチャンスをつくり
3番打者の犠飛か内野ゴロで1得点。

このパターンを幾度見たことか。

98年優勝の時は石井豚選手がこの役割を果たしていた。

数年先を見越した場合、いまから我慢して使って欲しい選手がいる。
俊足1番打者にうってつけの選手が。

そう、野中選手である。
昨シーズンは、石井豚選手がケガを押してのプレーだったので
休ませる意味での先発出場や途中出場の機会が多かった。

この際、1番、ショートで抜擢できないかものか?
我慢して、使い続ける時ではないか?

大胆なコンバートと打順編成が必要になるが
検討する余地は十分にあるはずだ。

吉村選手を今季、外野手に再コンバートするならば、
年齢も考えて、石井豚選手をサードに、
村田選手をファーストに据えて、野中選手の抜擢はどうか?

もともと、ワシは仁志選手が横浜に来た時から
3番打者で使うのがいいと思っていた。
攻撃的な姿勢は確かに魅力の1番打者だが
横浜には機動力の野球が必要だと思う。

3番、金城選手にも疑問があった。
天才肌の打撃だが、好不調の波が激しいからだ。
いい時はいいが、はまるとサッパリ。
6番あたりで生かした方がいい。

昨シーズンの経験から、今年は4番村田、5番吉村でイケルと思う。

野中、石井豚、仁志、村田、吉村、金城の並びはどうだろうか?

横浜ベイスターズのファン、関係者の方いかがなもんでしょうか?

2008年1月29日火曜日

どうする?今年の投手陣編成

もうあと3日経てば、キャンプインだ。
昨年は、北京五輪アジア予選もあったのでオフを短く感じる。

さて、我が横浜ベイスターズの投手陣はどうか?
毎年の課題である、先発ローテ確立はできるのか?
クローザーを誰にするのか?
新加入の投手を含めて見てみよう。

今年のポイントは、なんといってもクローザーだ。
クルーン投手が、どこかの欲しがり球団に移ったから。

首脳陣はおそらく、新加入のヒューズ投手に期待をかけているだろう。
レッドソックス傘下の3Aで昨季は24セーブ。候補筆頭ではある。
が、まったくアテにならない可能性もある。それは、新外国人だから当たり前だ。
日本での実績はないのだから。

それでは、万が一のクローザー候補となるとどうか?
広島東洋からの移籍で小山田投手が加入したために
ブルペンスタッフはまあまあ整ったと言える。

ワシ的には、小山田投手か加藤投手に期待する。
特に加藤投手にだ。最多ホールドの実績もあるし、適任の気がするのだ。
間違っても昨年のように、先発に回すなどして欲しくない。
戦力として、彼を殺してしまうからだ。
川村投手も同様。木塚、川村、加藤のトリプルKはリリーフ戦隊なのだ。

だからこの際、先発は5人ローテでいいと思う。
そこに、6連戦のときは、ベテラン工藤投手を使うのだ。

中4日の110球あたりをめどにして、
あとは、ブルペンを厚くしておく方がいい。
ベイスターズは、リリーフ向きの投手のほうが今は多いからだ。

そうすれば、先発陣に悩むこともなくなる。
三浦、寺原、土肥の3投手の他に
新外国人のウイリアムス、ウッド投手に出戻りの入来投手、
若手の高宮、三橋、小林の3投手のなかで競争させれば良い。
吉見投手も加えれば、
この中から2人くらいは使えるのが出てくるだろうと願いも込めて思っておく。

とにかく、今年はクローザーを先に決めるべし。
そこが収まってから、ブルペンスタッフを厚くして逆算のかたちで、
先発ローテを決めるほうがいいはずだ。

とにかく、まずはヒューズ投手の力に注目だ。
それから投手陣の編成の全てが動き出す。

2008年1月28日月曜日

ドラフトで地元選手を取れ

ワシのひいきの横浜ベイスターズ。
98年の優勝から早10年。相次ぐ中心選手の流出や不振でかなり低迷気味。

3位までは何とか行くのだが、やはり選手層のはかなさか、
終盤に息切れして、チームは失速して行くのが毎年のパターンになってきている。

『横浜開港150周年に優勝を!』

の掛け声はいいが、もう来年の事だ。
現実にできるかどうか、正直微妙だと思っている。

個人的には、外国人選手を取るなら
台湾、韓国、中国の東アジア地域の選手で編成してもらいたい。
究極は国内純血編成が理想なのだが。そのくらいの特色を出すべきだ。

さらに言えば、企業名を球団名から排除したのも横浜が初。
2軍を独立採算に持って行き、
チーム名もユニフォームも変えて差別化しているのも横浜がはしりで始まったことだ。

であるならば、もっとドラフトで地元、神奈川県に
ゆかりのある選手を獲得してほしいと
毎年、毎年、思っているのだが、裏切られている。

けっして、無理をいっているつもりはない。
現に神奈川にゆかりのある選手が
横浜の補強ポイントにあっているのに、取りにいかないのだ。

ここから上げる選手は、今の球団に行ったから順調に成長したのかも知れない。
しかし、それだけの素材であることは知られていたのに
なぜ、獲得しないのか?それがわからない。

高卒投手だけでも、現埼玉西武の涌井投手。
千葉ロッテの成瀬投手と北投手。

野手では、千葉ロッテの佐藤選手。
巨人軍の田中大二郎選手。中日の福田捕手。
今年から阪神に入団する、高浜選手などなど
もっと神奈川県の高校出で有望選手はいたのだ。

先発ローテがなかなか固定できない横浜。
ニ遊間と一塁の将来に補強のポイントがある横浜。
補強ポイントにあてはまる地元選手がいるのに獲得しないのは何故だ。

神奈川県の野球レベルは言わずもがな高い。
その選手が地元、横浜に入団して活躍するのは
地元民ならば、ぜひ願うことだろう。観客動員にもつながるだろう。

今年からでもいいから、
ぜひ積極的に神奈川県の有力選手をドラフトで獲得する姿勢でいってもらいたい。
高校、大学、社会人全てに。
さらなる地域密着球団になるために切にそう願う。

2008年1月27日日曜日

12球団の捕手事情 読売巨人軍

12球団の捕手事情もこれで最後。 読売巨人軍だ。

いまや、12球団でも屈指の捕手となった阿部慎之介。
貢献度はかなり高い。

長嶋終身名誉監督がレギュラーシーズン1年を棒に振ってでもと、
ルーキーイヤーから抜擢、起用した甲斐があったというもの。
そして、まだそのときには巨人軍には全盛期を過ぎたとはいえ、
ベテラン3人がいたのが大きかった。

斉藤、槙原、桑田の3投手である。
彼らがまだいたからこそ、1年であれだけ成長した部分はある。

しかし、個人的には阿部捕手のキャッチングには感心しない点がある。
投手が投げる時にミットが落ちるのだ。それも手首ごと。

一時期、流行ったシンクロリズムなるものがあった。
投手のリズムに合わせてタイミングを取る打撃リズムなるもの。
それを捕手用に改良して守備面で活用したの
があの前東京ヤクルトの古田捕手だった。

古田捕手の場合の守備面のシンクロは
投手が投球時の重心が沈む時にあわせて
自分も僅かに重心を沈ませてキャッチングに生かしていた。
ただし、ミットは立てたまま。

阿部捕手の場合、同じシンクロでもミットが手首ごと前に倒れてしまうのだ。
結果、若手の多い今の投手陣の場合、
制球が安定しない原因になっているのだ。

肝心なところでのポカや無駄な四死球は
このことが原因だとワシは以前から思っている。

さて、しばらくは阿部捕手で磐石の時代が続くと思うが
その後となるとどうなのか?

いまのところ、ベテラン村田善捕手と加藤捕手でサブはこなせるはず。
しかし、ポスト阿部となるとこの2人は年上と同年代で当てはまらない。

現有戦力では、星捕手と伊集院捕手が2軍で経験を積んでいる。
だが、いずれこの球団のこと。
またぞろ、いざとなったら他球団の選手をぶん取って当てはめることだろう。

あれだけ、毎年高素材の選手をドラフトで獲得しながら
生え抜きのレギュラーはわずか3人というのが
この球団の悪しき体質を物語っている。

懲りない伝統球団よ。盟主などとうぬぼれているがいい。
そのうち、有望新人から見向きもされなくなる時が来る。
そしてそのときは近い。その時ではもう遅いのだ。

2008年1月26日土曜日

12球団の捕手事情 中日ドラゴンズ

12球団の捕手事情。 中日ドラゴンズは。

今、最も選手層がムラなく、厚いのは中日ドラゴンズだと思う。

落合監督の就任時は、現有戦力の再確認として
高校生を中心とした補強を進めてきたが
その反面で、2年目に大胆にナタを奮いチーム改革に努めてきた。

結果、投手、野手共に、豊富なタレントぞろいとなり
多少のケガ人などがでても
大きな戦力ダウンを招くことなく常に安定した戦いを続けている。

捕手の場合も、現時点で不動の正捕手、谷繁捕手と
巨人軍からのFA人的保障で獲得した小田捕手とで磐石になっている。

またその後の後継もタレントは揃っている。
01年の前田、03年には、小川捕手。
04年には、高校、大学で松坂、木佐貫を受けてきた小山捕手を、
07年には福田捕手、田中大輔捕手を獲得して、
2軍で育成中だ。

全員高素材の中から、誰が抜け出てくるか
今年当たりに見れそうな気がする。

それよりも、中日も遊撃手の後継がやや心配かも。
昨シーズンは、荒木選手や森野選手でしのいだが
捕手よりも遊撃手の育成、補強の方が早急かもしれない。

2008年1月25日金曜日

12球団の捕手事情。 阪神タイガース

12球団の捕手事情。 阪神タイガースの場合。

03年に18年ぶりのリーグ制覇を成し遂げてからは06年にもV。
それ以降も安定した戦いをしている阪神タイガース。
それまでの低迷がウソのようだ。

なんといっても、今の土台を作ったのは現、東北楽天の監督の野村時代。
成績は残せなかったが、
野村時代に目をつけて起用してきた選手が今のチームで活躍をしている。
赤星、藤本、矢野選手たちだ。

さらに前監督の星野時代に
ドラフト、FAで獲得した選手が加味されて、選手層の厚さにつながっている。
鳥谷、金本選手らだ。

さらに、トレード、FAで今年も積極補強。
投手陣と野手陣はさらに厚みが加わった。

矢野捕手の正捕手としての安定と共に
チームの成績も比例して安定しているのは周知の事実。
しかし、世代交代に不安があるのがこのポスト矢野捕手の育成部分だ。
現状、矢野捕手、野口捕手でまかなえているが
この2人、年齢を考えると、後継探しは急がなければならない。

だが、00年入団の狩野捕手が
昨シーズンに頭角を現してきたが、ま
だまだ終盤や優勝を争う後半戦での起用はなく、
まだまだ、両ベテラン捕手には届かない。

06年入団の橋本良捕手や
04年に入団した岡崎捕手も実績を上げていない。
01年入団の浅井良捕手もそうだ。

今年あたりに、狩野捕手や倉重捕手の伸びしろが欲しい。
『優勝チームに名捕手あり』
ポスト矢野捕手の育成は後のチームの浮沈と直結するからだ。

2008年1月24日木曜日

12球団の捕手事情 横浜ベイスターズ

12球団の捕手事情。 横浜ベイの場合は。

谷繁捕手がFAで中日に移籍の後、
我慢して使い続けてきた、相川捕手が
やっと正捕手らしく、育ってきてくれた。

球界を代表する捕手とまでは行かないが、
国際大会にも、サブとして選出されるなど経験も積んできている。

昨年は、渋い打撃で初の規定打席3割をマーク。
その打棒でも下位打線での存在感は増しつつある。

しかし、その相川捕手も今季で32歳。
その控えにいる鶴岡捕手、新沼捕手ともに
30歳台という部分がちょいと気になる。

04年の斉藤俊、05年の黒羽根、06年の高森の3捕手の中から、
ポスト相川としてはやく頭角を現して来て欲しい。

横浜ベイの場合、早急に手を打つべきはニ遊間の後継をどうするかだ。

仁志選手、石井豚選手ともに30歳代の後半。
いつまでも、両ベテランに頼ってはいられない。

このふたつのポジションは若手が順調に育っているとはいえない現状。
いち早い補強が求められる。

あと今季に限っていえば、
誰にクローザーを任せるのか?
この一点にキャンプ、オープン戦の注目が集まる。

2008年1月23日水曜日

12球団の捕手事情 広島東洋

12球団の捕手事情 広島東洋の場合は。

長くお荷物球団と言われ、
球団運営さえ危ぶまれていた時期もあったが、
昭和50年に外国人監督ルーツを招聘して、
ユニホームを現在の赤を基調としたものに変更。
チームも大胆に若手を起用して、体質改善を図った。

この年の前半戦の終了を待たずにルーツ監督は辞任するが
後を受けた古葉監督が、見事にチームを指揮。
球団初の優勝を成し遂げ、『赤ヘル旋風』を巻き起こした。

その後も、上位を争う球団に変貌。
『赤ヘル軍団』の全盛期となる。
しかし、中軸を担ってきた、
山本浩、衣笠選手の引退とともに、再度低迷期へ。

近年の、逆指名、自由枠、FAなど市民球団には不利な状況もあり、
若手を育てても、育てても流出する事態が続いている。

そんな中で正捕手も固定できていないのが現状。
97年入団の倉捕手と01年入団の石原捕手とで競争させているが、
どちらも決め手に欠けていて併用の状態が続いている。

それでも01年高卒入団の山本翔、
03年高卒入団の白浜の両捕手が着実に2軍で伸びてきており、
今後が有望視される。

この2人のうちから正捕手が固定できれば
10年以上は、正捕手に困らないだろう。

来期09年には新球場が完成するので
現広島市民球場では最後のシーズンとなる今季だが
よりによって、エース黒田投手と4番新井選手をFAで失うという非常事態。
加えて、前田選手も晩年に差し掛かってきている。

梵、東出、栗原、尾形の4選手の奮起はもちろん
中東、天谷選手ら、若手の伸びしろが欲しい。

投手陣では、大竹投手の一人立ちと
前田健太、斉藤悠葵、両投手あたりの台頭が望まれる。

2008年1月22日火曜日

訃報。元横浜 加藤博一選手

横浜ファンにとって悲しい知らせでした。

元横浜の加藤博一選手が1月21日に
左肺がんを原発層とする、左大腿骨転移のために逝去されました。56歳でした。

西鉄(現埼玉西武)-阪神ー横浜と
21年間の現役生活を送り、
小技の効く打撃と走塁で、攻撃的2番打者のはしりとなりました。

特に、横浜在籍時に当時の近藤監督に
屋敷選手、高木豊選手とともにスーパーカー・トリオと命名されて活躍し、
天性の明るいキャラクターでファンにも愛されました。

打席でのヒッティングマーチは「蒲田行進曲」。
加藤選手が打席コールを受けた際の「ひろかずコール」は名物でした。
現在では珍しくなくなった選手名連呼コールのはしりともいえます。
加藤選手は、スタンドのファンが
きっちり3回コールするのを待ってから打席に入っていて、
ファンを大事にする選手でした。

現役時代から、『おもろいしゃべりの野球選手』として
オフシーズンは主役級の扱いを受けてTVに出演していました。

現役引退後はフジテレビ系列のスポーツ番組を中心に活動。
おもろいキャラクターはそのまま解説者としても
首都圏、関西を問わずに人気がありました。

現ベイスターズである
横浜太洋ホエールズの時代からの活躍と
その愛すべきキャラクターに心から哀悼の意を表します。

合掌。。。

2008年1月21日月曜日

12球団の捕手事情 東京ヤクルト

12球団の捕手事情 東京ヤクルトの場合は

東京ヤクルトは素質、能力がありながら、
故障で持っている力を発揮できていない投手が非常に多い。

野村ヤクルト時代の伊藤智仁投手、岡林投手、
西村投手、山部投手と一時期にエースの働きを見せるものの
その後の故障で短命に終わるか、
一時期の輝きを取り戻せないまま現役を終えることが多い。

その反面、野手は一度定位置を獲得すると、
長きに渡り、そのポジションで活躍する場合が多い。

代表格はなんといっても、古田捕手、宮本選手だろう。

いわずもがな、ヤクルト全盛期を支えた
野村ID野球の最高傑作である古田捕手の後釜は、
その古田兼任監督ですら育てきれずに退任した。

古田捕手が30台半ばに来た頃から
東京ヤクルトは捕手の指名を繰り返しドラフトでしてきた。
95年、野村捕手、96年、小野捕手、99年、米野捕手
01年、福川捕手、02年、高橋捕手、04年、川本捕手などなど、
12年間で実に9人もの捕手を指名してきたが
出場機会が少ない中でのポスト古田の育成は難しく、
いまだに正捕手が決まっていない現状だ。

現阪神の野口捕手がトレードされずにいたらと
東京ヤクルトファンなら一度は思うに違いない。

しかし、憂いていても始まらない。
米野、福川、川本捕手の3人から
競争意識のなかでの正捕手が現れなければ困る。
昨シーズンは福川捕手の先発マスクが多かったが
高田新監督の体制になり、先は混沌としている。

また、野手陣でも宮本選手の後継、
ラミレス選手の穴を埋める選手の台頭が望まれる今シーズン。
戦いは厳しいものと見る。

今季、宮本選手は三塁にコンバートと聞く。
1年でも長く、グラウンドでリーダーシップを
発揮して欲しいと願う現われだと思う。

また神宮球場は改装で両翼が広くなり、
選手起用や戦術に大きく影響を及ぼすはずだ。

トレード、ドラフトで投手のコマ数はある程度揃っているので、
後は野手の世代交代が上手くいくかにかかる。

特に遊撃手、一塁手、左翼手だ。
誰が定位置を奪うのか、中軸は誰が打つのか。
高田新監督の選手起用と手腕が注目される。

2008年1月20日日曜日

中日、岡本投手 埼玉西武へ

昨年から気になっていた中日ー埼玉西武間の
人的保障移籍選手が昨日、発表された。

FAで中日に移籍した、
埼玉西武の和田選手に伴う人的保障で
埼玉西武は岡本投手を指名獲得したわけだ。

戦力層の厚い中日から誰が移籍指名されるか注目を集めていたが、
ブルペンスタッフの補強に重きを置いたようだ。
やはり、投手出の渡辺新監督の意向も働いたのだろう。

しかし、この移籍は埼玉西武にとって大きい。
中日にとっては、痛い投手の流出となった。

昨年の岡本投手は62試合に登板。
5勝2敗、33ホールドポイントと
終盤のセットアップとして大車輪の活躍。
防御率も2.89と文句なしの成績だ。

なにより、大きな故障がないことが強みだ。
4年連続で50試合に登板したことが物語っている。

使い減りしないブルペンスタッフの加入は
埼玉西武の今季終盤の戦いに大きくプラスになることだろう。
33歳の年齢もまだまだいける。
いきなりのクローザー候補にも上がるかも知れない。

岡本投手の加入で投手陣はある程度整った。
後は、4番カブレラの後釜と三塁手が固定できれば
面白いレギュラーシーズンになるのではと期待が持てる。

2008年1月19日土曜日

12球団の捕手事情 北海道日本ハム

12球団の捕手事情。北海道日本ハム編だ。

06,07年は見事なパ・リーグ連覇。
06年後の新庄、小笠原、岡島の3選手の流出もものともせずに、
チーム力での戦いに挑み、結果を残した。

チームを改革、牽引してきた、
高田前GMとヒルマン前監督の退団した今季、
梨田監督による新体制での3連覇挑戦の期待がかかる。

新体制の後のトレードも活発。
前エースの金村投手を阪神へ放出したが、
東京ヤクルトから、藤井投手、坂元投手を獲得してその補強に充てている。

野手の方は若手の台頭もあり、
まずは心配ないが稲葉選手の元気なうちに
次代の中軸打者を育てなければいけない。

捕手の方は、04年にブレイクした高橋捕手が
正捕手の座をキープしているが
このところ、打棒が湿りがちのところが気になる。
まだ29歳。さらに飛躍を期待したい。

2番手の鶴岡捕手もテスト入団から奮起して
ダルビッシュ投手の登板の際には専属捕手として出場。
その出場経験を生かして、高橋捕手から正捕手の座を狙っている。
26歳の伸びしろはどうか?

そして、リリーフ・キャッチャーなる
いかにもアメリカ流の起用法で終盤の接戦に貢献した
コーチ兼任の中嶋捕手が、
梨田監督の下でも終盤に起用されるかがキーポイントになる。

高橋、鶴岡の両捕手をサポートしてきたが
今後はその育成手腕にも期待がかかる。

若手では、駒井捕手、小山捕手の2人に
1軍入りの期待がかかる。
若い3番手として、どちらが先に1軍定着を果たすか、
こちらにも注目したい。

2008年1月18日金曜日

12球団の捕手事情 千葉ロッテ

12球団の捕手事情。 千葉ロッテ編だ。

バレンタイン監督と共に、チームは躍進。人気も急上昇。
12球団No.1のといわれる
マナーの良い、熱気のある応援のファン、サポーターに支えられている。

近年の千葉ロッテほど、
ドラフト戦略で成功している球団はないと思う。

投手、野手共に上位指名、下位指名に
かかわらず高卒から順当に戦力として育っており
特に野手の充実度は素晴らしい。

投手陣も若手が順調に育ってきておりまた、
速球派よりも制球と緩急のタイプが多いので
ある程度の年齢を迎えてもケガさえなければ大崩れはしない編成だ。

しかし、ブルペンスタッフは今年大再編だ。
ここ数年に渡って終盤を任されてきたYFKの3人、
薮田、藤田、小林雅投手らが揃って退団、移籍したからだ。

新たなセットアップにクローザーが求められる今季。
捕手の役割は重い。

捕手は今のところ、
里崎捕手、橋本捕手の2人が磐石の状態にある。
年齢的にも32歳。まだまだいけるはずだ。

特に里崎捕手は昨シーズン、成瀬投手を一人立ちさせた。
このことは、里崎捕手の今季に大きな変化を与えるに違いない。
自らが若手投手を育てたという経験と意識が
今シーズン、他の若手投手をリードするのに
大きな糧となったはずだからだ。

ブルペンスタッフ大再編の今季。
若手の著しい成長なくしてYFKの穴は埋まらない。

さらに贅沢をいえば3番手の捕手をいち早く育てるべきだ。
支配下選手登録でも、捕手は6人しかいない。
もし、里崎、橋本両捕手のどちらかが
故障離脱などの万が一の事態になった時には大きく戦力に影響する。

昨シーズン初めて1軍に昇格した03年入団の田中雅捕手。
04年入団の青松捕手とも
に先の2人との実力差はかなり大きい。
02年入団の金沢岳捕手にいたってはいまだ1軍経験すらない。

昨年、東北楽天から獲得した、新里賢捕手も含めて
次代の捕手の育成と獲得が今後の課題になるだろう。

制球と緩急で勝負する投手陣だからこそ捕手の果たす役割は大きい。
里崎、橋本捕手の元気なうちに
早く次代の捕手を育てておくことが、
常に優勝を争うチームとなる決め手になることは確実である。

2008年1月17日木曜日

12球団の捕手事情 福岡ソフトバンク

12球団の捕手事情、今日は福岡ソフトバンクだ。

ここ数年、レギュラーシーズンで一位になったりしながらも
ポストシーズンで敗退して、日本シリーズに出場出来ていない。

言うまでもなく、正捕手不在が
最近のいまひとつの成績を象徴している。

強引とも言われた手法で城島捕手を獲得して、
英才教育で、球界屈指の捕手に育て上げたのだが
その後、FAでメジャー流出。

その後遺症に現在も悩まされている。
しかし、いつまでも城島選手の穴が埋まらないようでは
今後の福岡ソフトバンクに未来はない。
正捕手の育成が何よりも急務である。

城島捕手がメジャー移籍を表明する前後に
ドラフトで指名、入団した捕手は4名。

04年は中西捕手と加藤捕手。
05年には、荒川捕手と高谷捕手。
しかし、まだまだ4捕手ともに発展途上の道半ば。

それ以前に入団している、的場捕手、山崎捕手も
正捕手と呼べるまでの状態には達していない。

数はいるけれど、抜きん出た捕手がいないわけだ。
昨シーズンは山崎捕手の出場機会が多かったが
まだまだ、リード面、キャッチング面での課題も多い。

素材はいるのだから、ヘタな補強はせずに
しっかりと城島捕手のような、生え抜きの捕手を早急に育ててほしい。

こんなチーム状況の中で、投手陣に先発のベテラン不在なのも痛い。
ベテランの先発投手が捕手を育てる上で重要だからだ。
城島捕手も、当時、工藤投手や武田投手に
どやされ、叱られながら成長していったのは承知のとうり。

できれば、斉藤和投手にその役目をして欲しいところだが
肩の手術で復帰は未定だし、
頭脳派の和田投手も、ヒジの異常で開幕絶望の状況。
杉内投手、新垣投手では、自分の投球に手一杯で
とても捕手の育成まで気がまわるはずもない。

なんとかして、首脳陣、投手陣が知恵を出し合い
正捕手の育成をしなければ、
投手、野手に層は厚くとも優勝戦線で戦うには不安がある。

ワシ的には昨季同様に山崎捕手を一番手に
使い続けるのが今は得策と見ている。
的場捕手はキャッチングに難がありすぎるからだ。

そして、05年入団の荒川捕手が、
1軍レベルに達して来た時に、我慢して使い続けていけば、
彼こそ城島捕手の後継になりうると思っている。

いつ城島捕手の後継が決まるのかが、
福岡ソフトバンクの浮沈のカギになる。

2008年1月16日水曜日

12球団の捕手事情 東北楽天

12球団の捕手事情。 今日は東北楽天だ。

球団創設3年目の昨シーズンは4位に浮上。さらなる成長に期待も膨らむ。

球団創設時の寄せ集め、
トライアウト組中心のブリキ軍団から、今季4年目。
自前の戦力も徐々に整ってきている。

まだまだ選手層の薄さは否めないが、
レギュラー組が故障なく、シーズンを過ごせれば
ポストシーズン出場もあながち夢でないところまできている。

さすが、『弱者の理論、戦法』を唱える野村監督である
。御年73歳。まだまだ健在。

足して『10』となる数字が自分には吉となると公言しており、
今までの背番号もすべてそのとうり。
現役時代の『19』、ヤクルト監督時の『73』
阪神監督時の『82』、そして現在、東北楽天監督では『19』

今年、73歳を迎えて、足せば『10』。
なにやら、台風の目となる予感さえ漂う今季だ。

さて、肝心の捕手事情だが、
なにせ50年ぶりの新球団立ち上げのために
捕手もベテランでここまでなんとかしのいで来た。
前中日から横浜の中村武捕手、カツノリ捕手などだ。

球団創設以来、昨シーズンまで5人の捕手をドラフトで指名し、
競争を促してきたが3年目の昨シーズン、
野村監督の御眼鏡にかなう捕手がやっと現れた。

06年大学、社会人ドラフト3位の嶋捕手である。
野球強豪校とはいえない、国学院大学出身ながら
ルーキーイヤーから125試合に出場。早々と正捕手の座を獲得した。

野村監督が目をつけたのが、
強肩とキャッチングのうまさ。それに観察眼。

たしかに打率は身長と同じくらいの低打率だが、
育成している段階では目をつむっているのだろう。

リードは教えれば何とかなる。リードを覚えれば打撃も良くなると思う。
過去に野村監督の育ててきた捕手は皆、そうなっているから。
ヤクルト時代の最高傑作、古田捕手、
阪神時代に育てた矢野捕手と
リード面での成長とともに打撃力も上昇しているのだ。

とはいっても、嶋捕手もうかうかとはしていられない。
今年も石峰捕手、木村捕手が入団して来ていてさらなる競争になるからだ。

05年入団組の銀次捕手、草野捕手や06年の井野捕手らもいる。

だが、現時点では嶋捕手が頭ひとつ以上抜け出している。
そういえば、ヤクルトの古田捕手が
ブレイクしたのは入団2年目のシーズン。
5割を超える盗塁阻止率をマークし
さらには首位打者のタイトルを獲得している。

嶋捕手にもそのような伸びしろを期待したい。

2008年1月15日火曜日

12球団の捕手事情 埼玉西武

12球団の捕手事情、今日は埼玉西武だ。

球団創設後の間もない頃から、
正捕手を長年努めてきたのが、前監督の伊東捕手なのは周知の事実。

高校時代から注目され、熊本工の夜間部にいたため
当初は、球団職員として採用のウラ技を使い
翌年のドラフトで指名入団のいきさつがあった。

入団後すぐに、1軍定着。
バツグンのリード面と強肩で正捕手につくと
渋いチーム打撃も加えて、西武黄金期を支えた。

その後、伊東捕手の後継を探すべく、
ドラフトで指名してきた捕手は、
ことごとく伊東捕手の厚いカベに頭角を現すことが出来ずにコンバートされて、
その打撃力でチームに貢献することとなる。

その代表選手が、高木大成選手、和田選手、G.G佐藤選手だ。

95年入団の高木大成選手は、
高校時代から注目を集めていた捕手。
慶応大卒で入団したが、活躍は一塁、DHでの打撃面。

96年入団の和田選手も
社会人から入団したものの捕手としては活躍出来ずに、外野へコンバート。
その後、中軸打者としてチームを支えてきた。
が、FAで今季から中日へ。

03年入団のG・G佐藤選手はアメリカ1Aからのテスト入団という異色の経歴。
しかし、捕手としては成功せずに、やはりコンバート。
打撃面で近年の成長と貢献は著しい。

それがアダとなって、
肝心の伊東捕手の後継はいつになっても育たずじまい。
伊東捕手の引退後は、00年、社会人からの入団である野田捕手と
01年、大学から入団の細川捕手との併用で
競争を促してきたがどちらも抜け出せない状況が続いてきた。

そこに割って入ってきたのが、05年高卒入団の炭谷銀仁郎捕手。
51年ぶりの高卒ルーキー1年目での
開幕スタメンと華々しいデビューを飾ったが、
やはり経験不足で正捕手に定着とまでは行かなかった。

そして現状は、守備面での成長があった細川捕手が
ほぼ正捕手の座を獲得。盗塁阻止率も高い。
が、いかんせん打力が非力すぎる。
今後は、打力の向上が課題となっている。

また炭谷銀仁郎捕手も経験を積み、正捕手の座を狙っている。

結果、一長一短がありながらも
正捕手と2番手の実力差は少ないために
深刻な捕手難になることはないだろう。

この1,2年で炭谷捕手が正捕手の座を奪取出来るようなら
前監督の伊東捕手のような活躍も期待される。

2008年1月14日月曜日

12球団の捕手事情 オリックス

『優勝チームに名捕手あり』

生涯一捕手、現東北楽天の野村監督の一言だ。
それだけ、捕手の担うところは大きい。

だが、そのレベルまで育てるのには時間がかかり、
また故障の危険も大きい。
そして、現代野球では捕手は守っていればいい
というものではなくなってきている。
打撃面でも、貢献を求められてきており
中心打者の役割さえこなす、強打、好守の捕手が理想像となりつつある。

昔は野村克也捕手、
現代野球でのそのはしりは、
その野村監督の育てた選手の中での最高傑作である古田敦也捕手だろう。

それまでの捕手像を根底から覆したといってもいい。
自ら捕手を希望する子供達が出てきたのは
明らかに古田選手以降の話だ。

それが、城島捕手、阿部捕手、里崎捕手につながっている。

もちろん、前埼玉西武の伊東監督や
現役の矢野捕手や谷繁捕手などの渋い捕手もいい味を持っている。

では現12球団の捕手事情はどうなっているか。
オリックスから見て行きたい。

言わずもがな04年の球団統合騒動の当該球団。
大阪近鉄との統合にもかかわらず、相変わらずの低迷ぶり。
ダブル・フランチャイズは止めて、
天然芝の神戸スタジアムに腰を据えてチームを強化するべきだ。

肝心の捕手事情も心もとない。
現在の正捕手は日高捕手。大卒12年目だ。
年齢も35歳とベテランの時期に差し掛かってきている。
ベテランだけあってリード面では卒がないがいかんせん打力不足。
これまで一度もシーズン100安打を達成してはいない。

そして、日高捕手に続く捕手がいないのがまた痛い。
社会人からの入団5年目の前田捕手も打力不足に泣いている。
鈴木捕手もオリンピック代表選手の肩書きを付けて
中日から移籍してきたもののパッとしないままだ。
2番手の捕手にすら泣いているのが現状だ。

次代を担う捕手として、高卒組の成長が待たれる。
伊藤捕手、横山捕手、土井捕手だ。
特に土井捕手。高校通算43本塁打の素質を持つ。
強肩でもあり、リード面でも課題を克服しつつある。

この3人が揃って成長して1軍に定着するぐらいでないと
捕手不足はもちろん、チームの復活もままなるまい。

2008年1月12日土曜日

ヤンキース 松井秀の危機拡大

昨日のトレード話、早々に発表されました。
3対3とはなかなかの規模のトレードです。

北海道日本ハムからは、
川島選手、押本投手、橋本投手が
東京ヤクルトからは藤井投手、坂元投手、三木選手が
それぞれ今季新天地に移ります。

やはり、東京ヤクルトの方に分が悪い。
野手不足なのに、バイ・プレーヤーの三木選手を放出するのか?
理解に苦しむ。

しかし、押本投手は東京ヤクルトにとっていい戦力になるでしょう。
今年もブルペン・スタッフとしていい働きを見せました。
各選手の心機一転の活躍を期待してます。

ところで本題。
ヤンキースが外野手補強に乗り出している話。

すでに、05年にアストロズで26ホーマーを放った実績のある
ジェイソン・レーン外野手を獲得したそうな。

06年、07年はさしたる成績も残せずに
今季途中にパドレスに放出されていたが、実績はある。

さらに同じパドレスから、
ゴールドグラブの常連のマイク・キャメロン外野手の獲得も目指しているという。
キャメロン外野手といえば、
ご存知かと思うがイチローがメジャー移籍した時に
マリナーズで共にプレーしたあのマイク・キャメロンだ。

既に、デイモン、カブレーラ、アブレイユで
固まっていると言われる布陣にさらにこの補強話。

ますます松井秀選手の
今季出場機会の確保は厳しい状況になってきた。

DHどころか本当にトレードされるのか?

それとも、若手のカブレーラなどを対象に
スターターの有力投手を狙うのか?

なんでも起こりうるヤンキースの補強。
リベラ、ポサーダ、A・ロッドの残留は決まっている為
後の補強はピッチング・スタッフと外野手と言うことか?

しばらくはヤンキースの動向から
松井秀選手の周りから目が離せなくなってきた。

2008年1月11日金曜日

大型トレード成立か?

密かにトレード話が進んでいるらしい。
ほぼ決まりだとも伝わってくる。

北海道日本ハムと東京ヤクルトの間で。

中心は東京ヤクルトの藤井投手。
小気味のいい左腕で、最多勝利タイトルの実績もある。
ただ、交通事故でケガをしたり、
このところはヒジの故障以来、結果は出せていない。

北海道日本ハムからは3年目の川島選手らしい。
内外野の両方をこなせるユーテリティ・プレーヤーだ。

1対1か?もしくは複数か?
ちょっとした大型トレードになるかも知れない。
1対1だとかなり東京ヤクルトの出血が大きい感じがするが。

確かに北海道日本ハムは左腕が欲しい。
一昨年の新人王の八木投手は昨年結果を残せなかったし
武田久投手も先発としてはいまひとつ
。もし藤井投手が復調すれば、これは大きな戦力に違いない。

対して、東京ヤクルトは投手、野手ともにコマ不足。
特に内野手は深刻だ。
まあ昨年のドラフトで有望投手2人を獲得できたことがあるのだろうが、
家族主義の東京ヤクルトでトレードはかなり珍しいことだ。

昨年、最下位という危機感の表れなのか?
高田新監督が主導したトレードであることは間違いない。

今季から神宮球場は両翼が約10mほど広くなる。
このことが戦術に与える影響は大きい。
広島市民球場と共に本塁打が出やすいといわれていたのが大きく変わる。

中日ドラゴンズや北海道日本ハムのように
ディフェンス重視の野球になるに違いない。
また現有戦力ではそこにしか活路はない。

北海道日本ハムの戦力を整えた高田新監督。
東京ヤクルトではどんな手腕を発揮するか?

このトレードはいつ正式発表になるのか?

2008年1月8日火曜日

FA人的保障

広島東洋は、
FAで阪神に移籍した新井選手の人的保障として
、阪神から赤松選手を獲得した。

赤松選手は俊足、巧打の外野手。
2005年に立命館大からの入団選手だ。
広島東洋は、機動力攻撃に活路を見出す戦いを
今季は求められるはずなので活躍の場も多いだろう。

残りの人的保障の対象球団は中日のみとなった。
FAで獲得した和田選手による埼玉西武からの人的保障対象だ。

中日は、近年ドラフトでも有望選手を獲得しており
その選手層の豊富さは折り紙付き。
プロテクト28選手から洩れた選手の中に
結構な大物や有望若手選手がいることが予想される。

昨年の球界最年長の工藤投手の
FA人的保障による横浜への移籍時並みの驚く展開があるやも知れぬ。

埼玉西武はどこのポジションに補強重点を置き
誰を人的保障で指名してくるか?
おそらく、投手か内野手と思われる。
投手陣はやはりコマ不足だし、
内野手も三塁、一塁が不安材料だからだ。
果たしてどうなるか?

年明け一番の球界ニュースの予感を孕んでいることは間違いない。

そういえば、話は変わるけど、
埼玉西武は石井一投手の獲得によるFAの人的保障で
東京ヤクルトに福地選手を持っていかれた。
これは、結構痛い流出のはず。
埼玉西武ファンの間では、悲鳴が上がったと言う。

しかし、その割には柴田選手を戦力外通告している。
タイプは同じ俊足、攻守の外野手だ。
柴田選手を戦力外にしたあとに
福地選手を人的保障で持っていかれたのだが
その際に、柴田選手と再契約すれば良かったのにと思う。

一度、戦力外にした後の再契約は
昨年、北海道日本ハムで坪井選手の例もある。
今年の春先の低迷期でのチーム貢献は大きかったはず。

埼玉西武は、
巨人軍を戦力外になった三浦選手をトライアウトで
獲得しているだけに余計に不思議でならない。

右左の違いはあれど、
1軍実績の面でははるかに柴田選手の方が上であり、
年齢もさして違わないからだ。

なぜ、埼玉西武は実績のある柴田選手と再契約をしなかったのだろうか?

2008年1月7日月曜日

高額複数年契約

年明け早々に考えさせられる事が。
福岡ソフトバンクの絶対的なエース、斉藤和投手が
右肩の内視鏡手術をすることになり、
今季の開幕はおろか、完治の時期は未定。
ややもすれば今季の復帰は絶望の可能性さえあると言う。

昨年も右肩疲労のために、
シーズンの大半を棒に振り、復帰してからも、
球数限定、中10日でしか投げられなかったのは記憶に新しい。

、ワシが思うのは複数年契約。
斉藤和投手は、確か4年で年平均3億円の年俸のはず。

昨年もフルシーズン働けず、
今年も危ういのに年俸3億円を貰うことが許されるのか?

例に挙げて悪いが、元中日の川崎投手のことを思い出した。
FAでヤクルトから中日へ移籍したその春に右肩の異常を訴えて
開幕戦に先発したものの早々にKO。

その後は2軍調整で、
結局、FA時に契約した高額複数年の年俸7億円を貰いながら、
1軍での勝利はなかった。

そしてそのまま、現役引退。
なんとも言いようのない形となった。

高額複数年の詳細は、当然分からないが働きもせずに、
億単位の高額年俸はいかがなものか?

いままでの貢献の蓄積の結果、勤続疲労との見方もあるが、
どうしても納得がいかない。

かつての、前東京ヤクルトの古田選手時代の時のように
基本年俸を決めて、あとは全て成績出来高にすべきではないか。

古田選手の時は推定2億円が基本年俸で
あとは出場試合、安打数やもろもろで
出来高満額で3億円を超える設定のようだった。
基本年俸は2億円でも高い気がする。

サッカー選手は、基本給と試合出場給に分かれていると聞く。
試合に出てナンボということだ。

決して、複数年契約をするなと言うわけではない。
複数年で気が緩んでいるとか言うつもりもない。
が、やはり高額複数年契約を結ぶ選手は
そのチームの屋台骨を背負っている中心選手のはずだ。
試合に出てナンボの高額年俸ではないのか?

基本年俸+出場機会や成績に応じた出来高制か
変動年俸の複数年契約かにするべきで
固定年俸の高額複数年契約は適性でない気がする。

これが、至極まっとうな考えだと思うが。。。。

2008年1月6日日曜日

ベテラン田口にエールを!!

ベテラン、オーバー40といえばこの選手にはエールを送りたい。
今季フィラデルフィア・フィリーズに移籍する田口壮選手である。

ご存知のとうり、万能型のスーパーサブだ。
日本時代は元々遊撃手でオリックスに入団。
同期入団の中にはあのイチローがいた。

しかし、プロでは遊撃手から外野手に転向。
プロでも有数の外野手として、
オリックスの黄金期をイチローとともに支えた。

その後、FAでセントルイス・カージナルスへメジャー移籍するが、
メジャーの壁にぶつかり2Aまで降格する。
が、環境にもめげず、年齢にもめげずに奮闘。

およそ3年後にメジャーに定着。
カージナルスでスーパーサブとして活躍した。

一昨年のレギュラー・シーズンはもちろん
特にリーグ・チャンピオンシップなどのポスト・シーズンでは
レギュラー顔負けの働きで
カージナルスのワールド・シリーズ制覇に大きく貢献した。

30歳を過ぎてのメジャー移籍ですぐにマイナー降格。それも2Aまで。
プライドも年俸もかなぐり捨てて、
メジャーに上がる道を模索して見事に昇格した田口選手。
一年でも長くプレーして欲しい。

かつて、千葉ロッテに在籍したこともある
フリオ・フランコ選手などは確か49歳くらいでも
サブ・メンバーとしてメジャーでプレーしたはず。
そこまでとはいわないが、長くメジャーで戦って欲しい。

野茂投手が本格的に開けたメジャーへの門だが
いままでマイナー降格の憂き目にあいながら
這い上がってきた選手は、大家投手と田口選手の2人だけだ。

マイナーに降格したり、契約で低い評価だと日本に出戻る選手が多い。
でも、大抵の選手はメジャー帰りということで
高年俸をもらいながら日本でも成績は今ひとつという輩が多いのだ。

その点、大家投手、田口選手、野茂投手は肝が据わっている。
メジャーでプレーしたいという気持ちももちろんだが
アメリカで野球をしたいという強い気持ちがあるからだ。

田口選手は今季移籍した。
チーム事情で若手に切り替える構想のために
自ら契約解除を申し出て、出場機会の多いチームを望んだのだ。

サブ選手でありながら、
セントルイスでは田口選手の移籍を惜しむファンが多かったと聞く。
選手間でも同様だったそうだ。

ベテランでありながら、
2Aから這い上がりいつも笑顔でチームに貢献するプレーをする
その姿がファンに認められていたのだろう。

そして、今季から所属するフィリーズは
外野の選手に不安を抱えるチームなので
大いに田口選手の出番がありそうだ。

今季も田口選手の動向に注目したい。
ケガなく1年でも長くメジャーでのプレーを見ていたいと
思わせる日本人メジャーリーガーである。

2008年1月5日土曜日

野茂メジャー復帰なるか?

昨年は野球浪人し、
メキシコやドミニカなどのウインターリーグで
再起にかけていた日本人メジャーのパイオニア
野茂投手がカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結んだ。

右肩の手術以降、腕の振りが鈍くなり成績が低迷。
1年以上のブランクを抱えての
メジャー復帰へキャンプに招待選手として参加する。

かつての豪腕振りは影を潜めたが
数々のメジャーの修羅場を経験してきた
野茂投手のメジャー復帰がなるか?注目したい。

ロイヤルズの監督はあのトレイ・ヒルマン。
今年からの就任で、采配にも注目が集まる。
いち早く、日本から薮田投手(前千葉ロッテ)を
FAで獲得したように日本人の特性や長所は知っているだけに
野茂投手への期待もあるだろう。

が、桑田投手と比べ、メジャー復帰は険しいかも知れない。
完全なスターター・ピッチャーのタイプなので
使い方が限定されるからだ。

制球力にも難があるのは周知の事実。
それだけに、いかに腕が振り切れるか?で全てが決まるだろう。

もともと、球種は少なく、ファーストボールとフォーク。
それに、ブレーキングボールが少々だ。
腕が振り切れなければ、球威も出ないし、
フォークも見切られて、打者は振ってくれない。

自然と球数が増えて、
6イニング3失点まではOKでスターターの仕事をしたと認められる
メジャーの基本線であるクオリティ・スタートが出来なくなる。

それに、故障上がりで1年間ローテーションを
スキップすることなく守れるかにも不安がある。

しかし、メジャーではオーバー40でもスターターとして、
メジャーのマウンドに君臨している選手は多い。

グレッグ・マダックスやカート・シリング、
ジェイミー・モイヤーにランディ・ジョンソンなどなど

だから、野茂投手にも充分可能性はある。
なければ、マイナー契約すらしてもらえないだろう。
なんとか、メジャー復帰を果たして、
あのトルネードをまた見せて欲しいものである。

2008年1月4日金曜日

桑田投手、パイレーツとマイナー契約へ

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


昨年、ピッツバーグ・パイレーツでプレーし解雇されたあと、
アメリカ野球巡礼をしていた
元巨人軍の18番、桑田投手が
今年もパイレーツとマイナー契約を結ぶことが決まった。

すでにメールでの合意が確認されており、
あとは、桑田投手が契約書にサインするだけのようだ。

また、今年も桑田投手のチャレンジが見られるのは嬉しい。
マイナー契約なので、当然キャンプは招待選手扱い。

その中で結果を残してアピールし、
最終メジャー枠に残らなければならない。
しかし、おそらくはメジャー枠を勝ち取りまた、
メジャーのマウンドでのピッチングを見られるだろう。

だが、もちろんスターターやセットアップのポジションは難しいだろう。
主にモップアップ(敗戦処理)や
ミドルセットアップ(先発が早く崩れた時のつなぎ)が登板の場となろう。

ベテランがそのポジションをやることで
ブルペンの雰囲気を良くする事が出来るといわれている。
言葉の壁に困らない桑田投手なら問題ないでしょう。

日本でも千葉ロッテの小宮山投手がその役割を担っている。
かつてエースだった選手がバレンタイン監督との信頼関係を元に
ブルペンコーチにも似た役割をこなしているわけだ。

オーバー40でプレーしている選手には敬意を表する。
長く自己管理をして、実績も残さなければならないからだ。
それも投手で。

横浜の工藤投手、今年の誕生日で45歳。
中日の山本昌投手もオーバー40だ。

今年もこのベテラン投手達がどのような投球術をみせるのか注目したい。