2008年2月20日水曜日

トリノ王者 プルシェンコ9月復帰へ

2006年のトリノ冬季五輪での金メダル獲得以降、
競技生活から離れていたロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手が
今年の9月からトレーニングを開始、
2010年のバンクーバー冬季五輪出場を目指して
2008年~2009年シーズンから競技生活に戻ることになった。

02年のソルトレイク冬季五輪では、
同じロシアのライバル、アレクセイ・ヤグディンにわずか及ばず
銀メダルだったが、4年後のトリノ冬季五輪では
SP、フリー共に他を寄せ付けない完璧な演技で
悲願の五輪金メダルを獲得した。

その重厚感のあるスケート技術と4回転ジャンプ
軽やかなステップ、優雅なスピンと彼の演技はまだ記憶に新しい。

プルシェンコ選手は、
優秀な選手はいるものの、一定のレベルからぬけだせず
自分の後継者と呼べる存在が育っていない
現在のロシア男子のフィギュアを憂いており、
『ロシアには金メダルが必要だ。私をロシアが必要としている。』
とコメントしているそうだ。

確かに、トリノ五輪の2006年シーズン以降、
男子フィギュアは、スイスのステファン・ランビエール選手
アメリカのエバン・ライザチェック選手と日本の高橋大輔選手で
主要な世界大会は上位を占めており
ロシア選手の目立った選手は不在だった。

そのもどかしさに加えて、現行の基礎点、演技項目の
加点、減点システムになってから、自己が持っていた
世界最高得点を先の4大陸選手権で
日本の高橋大輔選手に更新されたのも一因かもしれない。

果たして2年のブランクを取り戻せるのか?
あの豊かな表現力と正確無比なジャンプは甦るのか?
2010年、バンクーバー冬季五輪で金メダルを狙う
高橋大輔選手に、立ちはだかる強大な存在になることは間違いない。

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