2008年2月12日火曜日

新指標!第2の打率と防御率 2

第2の打率=(塁打数ー安打)+四死球+盗塁

という今までにない指標を取り入れて
野手の獲得、補強に生かして成功したレッドソックス。

投手にも新たな指標を見つけ出した。

それが第2の防御率である。投手の防御率というものは

(自責点/投球回)×9

で算出される。

1試合あたり、何点で抑えられるか。
この数字が投手の能力を比較する指標とされてきた。
が、レッドソックスは、この数字はバックの守備陣の守備力に左右される。
いわゆる、記録に残らないエラー、見えないエラーに左右されると
過去のデータから統計的に導き出した。

そこで注目したのが、三振数と四死球の数。
三振の取れるキメ球を持ち、コントロールを兼ね備えた者。
これが、投手の能力を客観的に示す指数だと考えるに至ったのだ。
そして、考え出した新たな指標が

第2の防御率=三振/四死球

である。

この指標を採用した成功例の最たるものが岡島投手の獲得、成功である。
レッドソックスが岡島投手に着目したのは04年。
当時、巨人軍に在籍していた岡島投手は三振は取れるものの、
コントロールに難があるとして日本では高い評価ではなかった。
事実、防御率は4点台後半。

しかし、第2の防御率でみると3点台。
MLB投手平均の2.0をこの時期で上回っていたのだ。
この第2の防御率は数字が高いほどいいとされる。

そして、06年に北海道日本ハムに移籍した岡島投手は、
コントロールの改善に成功してセットアップとして優勝に大きく貢献、
このシーズンの第2の防御率は4.50まで上がっていた。

その年のオフに岡島投手がFA宣言すると
いち早くレッドソックスが、獲得に乗り出した。
提示額は2年契約で約3億円。
岡島投手にとっては、大幅なアップ提示でも
MLBのセットアップマンの平均よりも半分なのだ。

結果は大成功。
07年のワールドチャンピオンに大きく貢献してファンが選ぶ、
MLB最優秀セットアッパーにも選出された。

低い投資で高い結果を得たレッドソックス。
そして、大塚、斉藤隆、岡島の3投手による日本人リリーバーの成功が
今年の日本人リリーバーのMLB大量獲得に影響しているのは間違いない。

そして、小林雅、薮田、福盛の3投手ともに
日本時代に比べれば大幅アップでもMLBからみれば、低い投資額なのだ。

黒田投手、福留選手も年10億単位の年俸でも
日本時代と同じ成績を残すことが出来れば
そのレベルの選手よりも、若干低い年俸なのだ。

では何故、これほどの年俸を出せるのか?MLB球団の収益はどうなのか?

明日はこの点について触れる。

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