2008年2月15日金曜日

今季世界最高得点!高橋大輔SP

現在、韓国の高陽で開催されている
フィギュアスケート4大陸選手権で
日本の誇る高橋大輔選手がSPで今季世界最高得点となる
88.57pをたたき出し、首位に立った。

2位にはエバン・ライザチェック選手(USA)84.06p
3位にはジェフリー・バトル選手(CAN)83.85pが入り
フリー演技に望むことになった。

この大会でもSPで4回転ジャンプを跳んだライザチェック選手を抑えて
高橋選手がトップに立ったことは大きい。

今季の驚くべき新境地への挑戦、
フィギュア界にヒップホップを取り入れるという試みと
そのプログラム、演技内容が完全なる評価を得たことが証明されたからだ。

今季初のお披露目となった、2007年秋のグランプリシリーズ第1戦
スケートアメリカでは、あまりの新境地の演技に
審判団が戸惑い、あまりに低い得点に抑えられた。

しかし、その後ヒップホップというリズムの中でのジャンプ
スピン、ステップなどが再評価されて、
それ以後は、高得点をたたき出している。
それに加えて、このプログラムを滑り込むことによる
演技の熟練、自信が好循環となり
大会ごとに高得点を得ることにつながっている。

フリー演技では、おそらくライザチェック選手との一騎打ちになろう。

グランプリ・ファイナルの時は
ステファン・ランビエール(SUI)選手を含む3つ巴の争いだった。
SPで1位発進の高橋選手をSP2位のランビエール選手がフリー演技で
僅かの差での逆転勝ちを収めた大会であった。
そのとき、ライザチェック選手は3位。

その差は、4回転ジャンプの力強さとスピンでのレベル評価。
4回転の着氷時の乱れによる差と
スピンでのランビエール選手の完成度、レベルの差が
高橋、ライザチェックの2人を上回ったのだ。

もともと、ランビエール選手のスピンには、以前から定評が高い。
その姿勢、ポジションの保持、回転速度など
現在世界最高レベルである。

しかし、高橋選手にも世界一と称されるステップワーク、エッジワークがある。
細かく、正しく刻むそのステップは見事の一言に尽きる。

あとはスタミナの問題だろう。
高橋選手のステップもスケートの流れや速度に乗ってこそ
美しく、高い評価が得られる。

フリーでの4回転ジャンプの後の流れを切らさないことだ。
まして、4回転ジャンプを2回プログラムに入れると公言しているから
その後のスタミナとステップ時のスピードに大きく影響するだろう。

4回転を2回とも高橋選手が転倒せずに跳べるのか?
ストレートラインステップ時に流れに乗っていけるか?

この2点にフリー演技の注目は集まる。
今回の4大陸選手権で金メダルを取れれば
来月の世界選手権でも金メダルを取りそうな予感がする。

世界の頂点まであともう一息。
高橋大輔選手の今季は世界に名を残すかも知れない。

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