2008年2月27日水曜日

日本とメジャーの違い 中4日ローテ

日本とメジャーとの違いは投手起用に異なる点が多い。
中4日登板と球数制限である。

メジャーは自軍投手と相手チームとの相性は全く無視して
完全中4日のローテーションを守る。

日本は対照的に自軍投手と相手チームとの相性を考慮し
ローテーションの飛ばし、変更は多々ある。
そして、6連戦の後に1日休み(移動日)のため
中6日で先発ローテーションを組むのが主流である。

メジャーでは、20連戦など日常茶飯事で
ナイトゲームの翌日がデーゲーム、ダブルヘッダーもシーズン終盤にはある。
休みが少ないために完全中4日のローテーションが成り立っているとも言える。

では、中4日のローテーションは日本に取り入れられるのか?
これは日本の投手、監督始め首脳陣、
ひいては日本野球自体の考えが変わらないと難しいと思う。

一番大きいのは、日本の野球は待球型の選手が多い。
これは、アマチュア時代の指導に起因するもので
初球から簡単に凡打すると、指導者に怒られる。結果は問わずである。

『簡単に打ちにいくな。』『球スジを良く見ろ。』

野球経験者なら、何度となく聞いた言葉であろう。

それに対して、アメリカは逆で

『ストライクなら初球から打て』『自分のツボなら振れ』

と教えられる。
結果、日本の投手の方が1イニングに投げる球数はあたりまえのごとく多くなり、疲弊する。

また湿度の関係で、登板後の疲労度の回復がアメリカと日本では違うと聞く。
さらに、投手起用方法の確立が、日本はできていない。
日本でも、先発、中抑え、抑えとここずいぶん、
分業化が進んではいるがメジャーほどではない。

メジャーでは、まずクローザーを決める。
そして、先発ローテーション5人、スターターを決める。
そして、セットアップと呼ばれる勝ち試合や同点時の中抑え。
モップアップ、ミドルセットアップと呼ばれる負け試合、敗戦処理の要員が見事に分けられる。

メジャーとマイナーの差は知ってのとうり扱いが天と地ほどに違う。
この生存競争の差が、敗戦処理でもなんでもメジャーに残っておき、
結果を残して重要なポジションを任されるように考えている。
メジャーとマイナーの差が選手を腐らせずにモチベーションを上げているのだ。

その点、日本野球は甘い。
給料こそ安くとも選手寮、設備など、待遇は確保されている。
日本野球の1、2軍との格差が大きくならなければ
負け試合、敗戦処理用の投手がブルペンにいなければ
日本野球の待球することを美徳とする意識が変わらなければ
日本に完全中4日ローテーションは採用できない。

また、ブルペンスタッフの登板過多が起きやすく
優秀なリリーバーほど、酷使されて選手生命が短命になりやすい。

この点は球数制限とも密接にかかわっているし、
アマチュア時代の打撃練習の方法にもつながっている。

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